夏祭り その2

尾向渓谷まつりは、早朝からの釣り大会と午後のエノハ(ヤマメ)のつかみ取り、そして出店とステージで賑わう夜の部と盛りだくさんのお祭り。
今年は残念ながら台風の影響で釣り大会は中止になったけれど、子どもたち(とその親)のお目当てのつかみ取りは大盛況のうちに開催されました。
川を仕切って作った池には何百尾というエノハが放流されていて、初めはおっかなびっくりでその中に飛び込んでいく子どもたちを、実行委員のお父さんたちは、堤の上から優しく見守ります。
自分達がかつて河童のように遊んだ川。大雨でも降れば恐ろしい激流となることもあるけれど、それでもいつもは、おだやかに、美しく透き通った愛すべき耳川の源流。どうぞ子どもたちにも優しく、今年の夏も少しだけ、この子たちを遊ばせてやってください。

こちらは熊本県境に位置する大河内の矢立高原キャンプ場。久々の矢立高原フェスティバルの開催とあって、椎葉村中からお客さんが集いました。
この祭りの名物は宮崎牛のバーベキュー。入場券がお肉の引換券になっているのですが、この日は完売するほどの集客だったそう。「今年は道も悪いし、お客さんがどれだけ来てくれるだろう」と主催の『大河内やる気会』の皆さんは少々心配だったそうですが、なんのなんの、蓋を開けると大盛況。竹灯篭づくりに歌謡ショー、親子ダンス、一等賞は大型テレビのお楽しみ抽選会まで息つく間もない目白押しの一日でした。午後三時に予定したプログラムが全て終了すると、お客も関係なく皆で机や椅子をあっという間に片付けてしまうのも、段取りのいい椎葉ならではの光景でした。  実は昨年の台風十四号以来、大河内と椎葉村の中心・上椎葉方面を繋ぐ道路が崩落し、通行止めが続いています。
そのため勤めに来る方などは、未舗装の迂回路で峠を越えてきている状況。ですからこうして大河内まで赴いてみると、「ここを朝晩運転してきているんだなあ」と、大河内の人たちの我慢強さや、受容の心を思って尊敬の念が込み上げるのでした。
いつもお疲れ様です。来年もまた来ます。 次は大型テレビを当てるぞー!