竹灯籠まつり

まだまだ暑い八月の終わり、上椎葉地区にある開発センターで村人手作りのまつりが催されました。10基ほどの竹灯籠が会場を彩り、夜店が並び、ホールでは歌や踊りに大抽選会などの出し物で賑わいます。

こちら野外特設会場のテントの様子です。立派な竹で豪快かつ安定感があり、その日楽しむためだけに設営されたとは思えない贅沢なつくりでした。

ビールに唐揚げフランクフルトと一般的なものから、醤油で味付けしたよもぎ餅、川魚のエノハ、鳥や牛肉、野菜の炭火焼きなどさまざまな料理が並びます。「あくまき」という郷土菓子もありました。私は、川魚のエノハが気に入りました。絶妙な塩加減によって魚の味が引き立ち、食感はふんわり、頭からしっぽまでペロリと美味しくいただき大満足です。

出し物の中で私が注目したのは、「山岳戦隊椎葉レンジャーショー」。椎葉村のご当地ヒーローです。隊員ひとり一人の決めポーズがしっかりスローモーション。完成度が高いことに驚きました。レンジャーが「シイバズーカー」で勢いよく悪者を倒した後に「椎葉の平和は俺たちが守るんだ!」と決めゼリフ!子供も大人も歓声をあげていました。

実は本番前に気になって舞台裏を覗いていました(笑)。すると、村の若者たちが、本当に楽しそうに私服でリハーサルをしていました。聞くところによると実際の生活の中でも祭りの運営をしたり、消防団員であったり、「椎葉の平和を守っている」のは事実なのですね。

Local LAB Shiiba
ライター 椎葉美耶子

岐阜県可児市出身。名古屋市在住。昭和59年生まれ(33歳)。仕事はまちづくりとホームページ制作等です。動画の撮影編集も好きです。まちプロデュースと言う団体で、名古屋市にある桜山商店街を盛り上げる活動を12年続けています。毎年カレー祭りや夏祭りを運営しています。今年は、商店街の街並みを整備する(ソフトからハードを考える)プロジェクトや、地域のよもやま話を冊子にするプロジェクトが進行中です。活動を継続していたら分からないことが多くなり大学院でまちづくりに関することを学んでいます。
父が椎葉村大河内地区出身です。私が小さい時に父がしてくれた寝かしつけのお話は、狐に騙されるとか、中学校からの帰り道後ろから足音がすると思ったら弁当箱の梅干しだったとか、そういうものばかりでした!ありがたいことに父は76歳にして家族の中で一番元気です。多分小さい頃に基礎がしっかりできたんだと思います。そんな父が育った椎葉村の秘宝を探るべく、Local LAB Shiibaを通して椎葉村をもっと知っていきたいと思います!