こんにゃく ぷるりん(ムービー)

山の上は白く雪化粧し、手も足も指先がしばれる程の寒い日。由井子母さんのこんにゃく作りを訪ねます。

由井子母さんはホースから勢いよく吹き出す冷たい湧き水をものともせず、素手でじゃぶじゃぶ洗い物をします。  反対に、「あちっ!」なんてことは一言も言わず、まん丸に丸めた可愛いこんにゃくの子どもたちを、要領よくグツグツ煮立った大鍋のお風呂に入れていきます。

こんにゃくが茹であがるまで、持ちでも食べて待ちましょ。キレイな餅も由井子母さんの手作り。「孫たちが帰ったら食べさせるとよ。」

「一時間たったよ。さあ、みんなお風呂から上がんなさい。」と言わんばかりに、出来上がったこんにゃくをまな板にあげて、手際よくトントントン。  湯気に包まれる小屋で、出来立てこんにゃくの分厚い刺身、醤油にひたして、ハイぷるりん。 ああ、幸せー。

由井子母さんのこんにゃく小屋も豆腐小屋も、お父さんが自分で建てたもの。できた商品を配達したり、重い物を持ってあげたり、道具を工夫してあげたり。
 なんでそんなに優しいの?
「母ちゃんの方が一つ年上じゃから。」
 なるほど・・・金のわらじを履いて探したお嫁さんはいくつになっても、最高の奥さん、大切にするわけですね。