『風薫る 椎葉里歩き』 第1回 椎葉厳島神社の茅の輪くぐり
茅の輪くぐりは、毎年6月末を過ぎた頃の「夏越の大祓(なごしのおおはらい)」で行う儀式。
山で刈ってきた茅で作る大きな輪をくぐって、過ぎた半年の災いを祓い、これから迎える半年の安全や無病息災を祈るものです。
前日からの大雨がまだ降り止まずに残る朝、全身びしょ濡れで、それでも和やかに茅の輪を作る氏子の皆さん。「今年の茅の輪はなかなかいい出 来じゃね。」と満足そう。
茅の黄緑色に染まった手で、片付け片付け。
着替えに戻っているうちにさっきまでの雨が嘘のように青空が広がり、神事が始まる頃には梅雨の晴れ間の強い陽が差してきました。
ここで、茅の輪くぐりの流れをご紹介。
手を切らないように気をつけて、茅を編んでいきます。
はさみでチョキチョキと形を整えます。
竹で組んだ枠に、茅の輪としめ縄をセット。
神主の椎葉智成さんが、輪の中心に紙垂(しで)を垂らして完成。
紙の人形に自分の住所と名前を書きます。小さな茅の輪のお守りは、自宅の玄関などにとりつけるそう。
参列者が整列し、神事が始まります。無病息災を祈願!
身体の痛みなど、気になる箇所を人形で撫で、3回息を吹きかけます。皆さん目や腰などを、なでなで・・・
いよいよ茅の輪をくぐります。一礼し、左、右、左と3周。神主さんを先頭に、列を成して。
人形を奉納し、お参りします。
直会(なおらい)で締めくくり!これで今年も無病息災。(終)