薪ストーブ ぬくぬく

 尾手納(おてのう)の椎葉マスエおばあちゃん、今日も土間の大きな薪ストーブに火を入れて、上に鍋とやかんをおく。上り框には畳が敷いてあるのでくつろげる。

 しばし納屋で猫たちと遊んで、またストーブの前に座る。友達が来ればストーブで沸かしたお湯でお茶を淹れてここでくつろぐ。

 

 ガソリンスタンドのお兄さんが、灯油を配達にやってくる。

「ご苦労さん、ありがとう。」

 灯油は椎茸乾燥機や部屋の中の小さなストーブに使う。

 薪ストーブにはもちろん灯油は要らない。燃料は納屋にたっぷりこづんでいる。これからますます冷え込みそう。

 

だけど、

薪ストーブはぬくぬくでいいよ。

 

干し柿、持って帰りなさい。

 

みゃあーー

 

 

古枝尾(ふるえだお)、那須宗則さんの家

土間の薪ストーブに当たりながら、庭で寝転ぶ犬を眺めて笑顔がほころぶ。

 ストーブの上の鍋では、煮詰まりかけたたっぷりの柚子ジャムがグツグツ言っている。煮込む料理はストーブがいい。焼き芋もストーブがいい。アルミホイルに包んで熾火(おきび/上の写真のように落ち着いた火のこと)に放り込む。

 冬の間、薪ストーブを囲んだ暮らしが続きます。