女神像公園にて

 日陰に残った霜は、太陽が動き、影が少しずつ位置を変えていくのに従って段々と溶けていく。そうして、ようやく女神像公園がほんのり暖かくなってきたお昼頃、温かい飲み物とお弁当を広げて、おしゃべりを楽しむ3人娘。

「コロナのせいで部屋の中では井戸端会議もできないからね」

 共通の用事を済ませて尾前への帰り道、3密を避けて女神像公園の青空の下で、ベンチ端ランチ会議というわけです。

「漬けもの味見して。」

「うん、おいしい。」

 

 名前とお年を聞いても教えてくれないので、

「尾前のキャンディーズと書いとくね。」

と言う(多分)『年下の男の子』に

「どうぞー」と『微笑がえし』。

 

 ああ、早く『春一番』が吹いて、暖かくなるといいですね。若い人にはちょっと難しいかな?

懐かしい話題で始まりました、冬の椎葉のお話です。