「七夕さるく」に椎葉をさるく

椎葉にまた夏が訪れています。この日は『七夕さるく』。「さるく」とは(歩き回る)という意味の方言で、椎葉銀座の旅館や飲食店が気軽に飲み歩ける居酒屋さんに早変わりし、老いも若きもハシゴ酒という楽しいイベントの日なのです。しばらくお休みをいただいていた『ONLY ONE Shiiba』が再始動する記念に、私、編集長の小野もさるいてみました。

午後5:30の「さるく夜の部」を待つ間、これから『ONLY ONE Shiiba』を通じて椎葉の情報を発信していってくれるLocal Lab shiibaのメンバー数人とふらり。Aコープで椎葉森林隊の孝明さんに白くまアイスをおごってもらうという幸先の良いスタートになりました。

旅館鶴富屋敷では一休み中のお母さんとまったり。当日泊の予定を立てていなかった僕に母さん一言。
「小野さん今夜飲むっちゃろ、泊まってけ。」

と、突然鶴富屋敷に一斉放水。一面びしょ濡れのその訳は、なんだか楽しそうな息子の雄次さんが行った消火設備の点検運転。「おかげで涼しくなりました。」ということでいよいよ5:30、「生ビール一丁!」という声が鶴富屋敷の庭に響きました。

こちらは『よこい処しいば屋』さん、いろんなお店で盛り上がったようですが、そんな時に取材するのは野暮というもの。僕もたくさん飲んで、たくさん話して、旅館鶴富屋敷の布団でぐっすり寝かせていただきました。お母さんありがとう。

翌日早起きしての帰路、耳川と十根川が混ざり合う岩屋戸ダムで、カフェラテとサイダー色のそれぞれの水が、混ざりそうで混ざらない美しい景色に出会いました。ただただ美味しくて楽しい一夜だけの小さな旅でも、こんな美しい景色を見せてくれるここは、やっぱり『世界に一つだけの椎葉』だな。

これから仲間が増えて、この『ONLY ONE Shiiba』にいろんな記事を投稿してくれることになりました。遠くから訪れる人、椎葉に暮らす人、いろんな夢を持つ人、いろんな目を通して発信される椎葉に是非ご期待ください。僕もこれまでと変わらず、のんびりと椎葉のことを写して語っていきたいと思います。

2018年8月1日 小野信介