移住者の青木さん

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山の斜面を切り開き火を入れて、種を蒔く焼畑や、家の近くに石垣 を積んだ段々畑で、ひえ、粟、きび、そば、とうもろこし、麦、あずきな ど、多くの種類の作物が作られてきた椎葉。戦後日本が豊かになるに つれて見過ごされてきたこの山村の食文化が、最近になってまた光を 浴びようとしています。

移住者の青木さんも、日本の中で他に例を見ないほど豊かな椎葉の 雑穀の食文化に魅了されたれた一人。昔ながらの農業と、工夫に満ち た暮らしを守ってきた村人たちが高齢化する中で、その知識と『種』を 引き継ぐために、残された時間はそう多くないのかもしれないと、下 草刈りや土木現場でのアルバイトをしたり、村の人の求めに応じて農 作業を手伝いながら、じいちゃん、ばあちゃんたちから自然とともに 生きる知恵を学んでいます。

水道は山の湧き水、ガスは引かなくてもストーブを兼ねたカマドに 使う薪は、家の周りにいくらでもある。雑穀と干したブルーベーリを 練りこんで焼いたパン、ヒエと粟の野菜スープ。シンプルな食事をごち そうになっていると、、この無駄のない、心満たされる暮らしは、これか らの時代、日本人の多くを癒すことのできる力を持っているのではない かと思えてくるのでした。

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青木さん

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最近、椎葉に移住することを決めて現在、青木さんに居候しながら家探し中の三品さん。

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