清田商店はにぎやか

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向山地区の中心、道沿いの斜面に建つ『清田商店』。何やら楽しそうな雰囲気に誘われて、ついつい入ってしまいたくなるお店。

夕方、清田商店は賑やかになります。学校をから帰って来る子ども達、となりにある児童館(保育園)を終えた子どもを迎えに来るお母さん達、仕事帰りのお父さん達・・・みんながここを通って、みんなが挨拶を交わし、お店に入って買い物をする人、そのまま座り込んで缶ビールを開ける人・・・・椎葉の向山にはこんなに人がいたんだ!とびっくりするほど。

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雑貨を売ってる小さい商店なのに、この様子。座敷では小さい子どもから中学生までが入り乱れて宿題を始める。その向こうの板の間では消防団の皆さんが話合い。その向こうのテーブルでは猟師仲間のみなさん。店の冷蔵庫から直接取り出したビールと持ち寄った鹿肉で角打ちが始まる。店の主人である常さんご夫妻も、ニコニコと仲間に加わっている・・・まったく世界に一つだけの椎葉のお店。

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結局、その晩、角打ちの仲間に入った僕は、「うちに泊まりない・・」と誘ってくれる皆さんの誘いにはさすがに遠慮をして、店の前に停めた車で眠ることになった。翌朝、目覚めると奥さんが、「この辺はコンビニなんか無いから・・・」と温かいおにぎりを差し入れてくれた。「いえいえ、コンビニはなくっても、都会に無いものがたくさんありますよ。」9月だというのに冷んやりと寒い朝に、心も体も温まる優しさ・・・ああ、また椎葉が好きになってしまった。

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